はじめまして、最近10数年ぶりペン回しに復帰して改めて技の習得を行っているIshiyaと申します。
今回こちらに新たなトピックを立てたのは私がサムフィッシングなどの技の習得をしていて関心と疑問を持ったことについて提起(または疑問)を投げかけてみようと思い、それが今後のペン回しの発展に貢献する議論となればと考えています。すでに何らかの議論と解決がされていればお恥ずかしながらご教授いただければ幸いです。
以降長文となること失礼します。
【はじめに】
ペン回しの技の習得において「正しい軌道の理解」と「正しい軌道を実現するための感覚の理解」の二つをもって技の習得と(個人的な意見ですが、少なくとも理解していただけるかと)しているところですが、正しい軌道の理解のために対象とする技を軌道式上でいくつかの要素に分解して表記するという方法(ここでは分解軌道式とする)は有効であると考えております。
しかし、現在広くオーダーの表記などで用いられている軌道式の表記法は指軸番号、技間の関係性を示す記号、一般的にHIDEAKI氏による命名法で記載された技名によって表される軌道式で、これらだけでは表現が困難な技もまた新たな技の開発とともに増えてきたのは事実でしょう。特にここでこれから議論の対象となるサムフィッシング(いわゆる釣り)などの技は手の動きと軌道変化がリンクしている技であるため、従来の表記法で分解軌道式として表現することが難しいと考えられます。しかし、サムフィッシングなどような技の習得は多くの解説動画などでも軌道理解と感覚理解を並行して行うようなものが多く、しかもペンの動きが比較的複雑であるため、はじめて習得を試みる者にとって軌道理解の障壁となりうるだろうと考えています。また、泥牛技の多くは軌道破壊の応用やペンの回転角度、手の状態を指定するものも多く、これらの軌道破壊系の技をいくつかの要素を足し合わせた形の分解軌道式で表すこと(旧JEBの定義板でこの提唱と議論のトピックあり; http://penspinning.jp.land.to/phpBB2/vi ... php?t=1203)は有用であると考えました。そのためには手の状態変化(またはある回転方向で軸を運動するペンがその軸を乗り越えられず、落ちるように異なる回転方向へ変化する)が回転方向に直接影響を与えるこのような軌道破壊系の技を記述するために手の状態及び途中でペンの運動が変化することを示す新たな記号及び符号が必要であると考えています。これについてはオーダーwikiなどですでに手の状態を表す記号が便宜的に用いられていますが(https://w.atwiki.jp/penspinorder/pages/ ... d_175c0c98)、手の状態及びペンの回転状態を示す記号が起、伏、横、縦だけでは厳密な定義ではないと考えており、実際Kay氏によるサムフィッシングの分類の考察では手の状態を5つに分けて分類を行っています(https://www.youtube.com/watch?v=SAT9LVSM-BA)。また、(私の調べた限りで)このように軌道破壊技の表記、軌道の理解の仕方に関する議論も未だに多くはないように見えます。
したがって、まずここでの論題として取り上げたいと考えていることは、
【論題】
1.軌道破壊の厳密な定義と手の状態変化の分類法の確立
2.軌道破壊系の技を分解軌道式で表記するためにまず、普通のノーマルの状態から手を反時計回りに回転させる基本的なサムフィッシングを表現するために既存の軌道式表記法に加える形で手の状態変化またはペンの運動変化を示す記号の提唱
2-1.記号が「従来の軌道式を大きく変えて起こる混乱を避け、従来の表記法を煩雑にすることがない、軌道式上で表記の義務を持たず、必要に合わせて用いる付加記号」とするためにどのような記号及び符号を選定することが重要か
2-2.軌道破壊技の定義に準拠した分解軌道式を記述するために2の付加記号をいくつ定義することが妥当であるか
3.応用例としてフィッシュテールや各種泥牛技の分解軌道式を記述すること
参考資料としてオーダーwikiなどでもこの手の議論は余りないように見え、さらにオーダーwikiの参考資料のリンクも多くは切れている状態で、現段階で軌道式に関する考察で参考にできるものが無く苦労しておりました。どうか皆様の提案、ご教授、熱い議論をしていただければ今後の私と私と同じ境遇に至った方の参考となることと思います。
JEBリニューアル・移転のお知らせ
2022/3/30にJapEn Boardをリニューアルし、新規ウェブサイトとして運用開始しております。
◆新規JEBについて
こちらからアクセスすることができます。
https://jeb.penmawashi.com/
◆移行の経緯
viewtopic.php?f=54&t=5836
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軌道破壊系の技と状態に関する付加記号の確立
Re: 軌道破壊系の技と状態に関する付加記号の確立
例として論題に対して私の個人的な意見を含む案として1、2-1は
1.「軌道破壊」の定義について用語の意味に準拠して行うと、ある技単体の本来の軌道が手の状態変化及び力学的に変化することでその技本来の回転方向と異なる回転方向が生み出され、一つの技の中に本来の軌道要素とそれとは異なる軌道要素が存在することとすると、この時ある技本来のものと同じ回転方向を持つ要素を「正回転要素」、状態変化によって生み出された回転を「対回転要素」と便宜的に用いるとすると、サムフィッシングの場合、ここでのある技とはノーマルに該当し、正回転要素はハーフフェイクトノーマル(技単体として再現可能な要素)で、対回転要素はハーフフェイクトリバース(技単体として再現可能な要素)とすることができ、サムフィッシングはノーマルの途中で引き起こされた状態変化によってその技本来の軌道を持つ正回転要素(ハーフフェイクトノーマル)から対回転要素(ハーフフェイクトリバース)に移行する技と表現することができる。ここでの正回転要素と逆回転要素はそれぞれ必ずしも半回転であるとは限らない(対回転要素を利用した軸移動などがある場合、その対回転要素は正回転要素と軸移動先での新たな回転の間に挟み込まれるので)。さらに正回転要素と対回転要素の関係性は常に正回転要素から対回転要素という形で行われ、それらの関係性は合体技記号で示されるときよりも連続性が高い(議論の余地あり)と考えられる。
手の状態変化によって軌道破壊が起こる場合について手の状態変化は基本的に大きく分けて正回転要素と反対側の回転方向に手を回転させることで逆回転要素を生み出すものと正回転要素と同じ方向に手を回転させるものの二つに分けられ(議論の余地あり)、具体的にはサムフィッシングで大まかに例えると手を起から伏またはその逆に該当します。その中で各手の状態を定義して分類を行う必要がある。
2-1.個人的にはギリシャ文字一文字などを各手の状態に対応させる、また正回転要素と逆回転要素の技間関係の記号は一般的に軌道式で用いられる合体記号より連続性が高いことが考えられるためここで新たな技間記号を定義する必要がある(?)
ここでは仮にKay氏の考察で用いられた手の状態を動画の順にαからεとすると、最も基本的なサムフィッシングである起(α)からの伏(β)を分解軌道式(案)で表すと、
ハーフフェイクトノーマル[α]>>>[β]ハーフフェイクトリバース(>>>や正回転要素と逆回転要素の関係性の記号と表記は便宜的に示した)
軸移動を伴う例としては、
n-正回転要素[x]>>>[y]対回転要素>>m-技 (ここでのn,mは任意の指軸番号n≠m、x,yは状態を表す付加記号)
のような例として表現できるのではと考えております。(もっとシンプルで直感的な表記法ができるかもしれない)
また、手の状態変化の細かい分類がいくつ必要かなどもより深く考察していく必要があり、皆様のご意見や改善点、質問、議論を必要としています。
以上についてよろしくお願いいたします。
1.「軌道破壊」の定義について用語の意味に準拠して行うと、ある技単体の本来の軌道が手の状態変化及び力学的に変化することでその技本来の回転方向と異なる回転方向が生み出され、一つの技の中に本来の軌道要素とそれとは異なる軌道要素が存在することとすると、この時ある技本来のものと同じ回転方向を持つ要素を「正回転要素」、状態変化によって生み出された回転を「対回転要素」と便宜的に用いるとすると、サムフィッシングの場合、ここでのある技とはノーマルに該当し、正回転要素はハーフフェイクトノーマル(技単体として再現可能な要素)で、対回転要素はハーフフェイクトリバース(技単体として再現可能な要素)とすることができ、サムフィッシングはノーマルの途中で引き起こされた状態変化によってその技本来の軌道を持つ正回転要素(ハーフフェイクトノーマル)から対回転要素(ハーフフェイクトリバース)に移行する技と表現することができる。ここでの正回転要素と逆回転要素はそれぞれ必ずしも半回転であるとは限らない(対回転要素を利用した軸移動などがある場合、その対回転要素は正回転要素と軸移動先での新たな回転の間に挟み込まれるので)。さらに正回転要素と対回転要素の関係性は常に正回転要素から対回転要素という形で行われ、それらの関係性は合体技記号で示されるときよりも連続性が高い(議論の余地あり)と考えられる。
手の状態変化によって軌道破壊が起こる場合について手の状態変化は基本的に大きく分けて正回転要素と反対側の回転方向に手を回転させることで逆回転要素を生み出すものと正回転要素と同じ方向に手を回転させるものの二つに分けられ(議論の余地あり)、具体的にはサムフィッシングで大まかに例えると手を起から伏またはその逆に該当します。その中で各手の状態を定義して分類を行う必要がある。
2-1.個人的にはギリシャ文字一文字などを各手の状態に対応させる、また正回転要素と逆回転要素の技間関係の記号は一般的に軌道式で用いられる合体記号より連続性が高いことが考えられるためここで新たな技間記号を定義する必要がある(?)
ここでは仮にKay氏の考察で用いられた手の状態を動画の順にαからεとすると、最も基本的なサムフィッシングである起(α)からの伏(β)を分解軌道式(案)で表すと、
ハーフフェイクトノーマル[α]>>>[β]ハーフフェイクトリバース(>>>や正回転要素と逆回転要素の関係性の記号と表記は便宜的に示した)
軸移動を伴う例としては、
n-正回転要素[x]>>>[y]対回転要素>>m-技 (ここでのn,mは任意の指軸番号n≠m、x,yは状態を表す付加記号)
のような例として表現できるのではと考えております。(もっとシンプルで直感的な表記法ができるかもしれない)
また、手の状態変化の細かい分類がいくつ必要かなどもより深く考察していく必要があり、皆様のご意見や改善点、質問、議論を必要としています。
以上についてよろしくお願いいたします。